甲状腺摘出手術後の治療

甲状腺癌などで、甲状腺の手術をされたた方の多くは、「ものを飲み込むときがつらい」「のどの異物感閉塞感、つっぱり感がある」などの経験されておられます。うがいをしたり、洗濯物をするときに上を向きにくいとか、圧迫感などを訴えられます。手術後2~3週間くらいまでですと、傷口が完全に閉じられておらず、炎症が残って腫れぼったくなります。

1ヶ月以上経って炎症が治まると腫れぼったさはへりますが、癒着で上を向きづらいのと、血液やリンパの流れが悪くなって生じる、浮腫っぽさは継続したままで、数ヶ月続きます。なかには数年続くことは多くあります。リンパ廓清までなさった方は不快感が長期化する傾向にあるようです。

癒着に関しては、時間がたてば癒着が解消されることはないです。しかし癒着部の血行が改善されて弾力性がでてきたりすると不快感は減ります。

ただし体調が悪くなったり、肩が凝ったりすると、頚部がうっ血して腫れぼったくなって不快感が増すことも多いです。

甲状腺摘出手術後2

術後約一週間、退院直後の写真です。縫合部に炎症があるため、腫脹と発赤があります。このころから治療可能ですが手術部は全く触らず、主として手足のツボを使って炎症を抑える治療、体調を調える治療を行います。傷口の治癒が遅れるのを防ぐのを目的に治療します

甲状腺摘出手術後2

手術後4週間くらいの写真です。炎症がかなり治まってきています。上記の治療に加えて直接頚部の治療も可能になりますが、傷口近辺に鍼を深く刺したりはしません。接触させたり、特殊な鍼で擦ったりします。後頚部や側頚部に手技療法(マッサージなど)を行います。


3ヶ月くらいたつと通常の方はかなり普通に近い治療が可能になります。

以上はあくまで一般的な話で、治癒経過は人によってさまざまですから、術後数ヶ月は慎重にすすめます。

手術範囲が広い方は、数年は体調によって不快感が出ることがよくあります。こういう方は肩凝りがきつくなると手術付近の不快感が特に目立つようになるようです。定期的な治療をおすすめします。



    (2015年09月04日:
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