潰瘍性大腸炎 軽くて悪くなる人・重くてよくなる人1


潰瘍性大腸炎は難病指定されている病気ですが、
鍼灸治療で劇的な改善や、治癒することも不可能ではありません。
ただし前提条件があって、それは患者さんご自身で
積極的に養生に取り組むことです。

そのことについてちょっと書いてみましょう。
ある患者が当院を受診されました。一流企業のエンジニアをしておられます。
潰瘍性大腸炎と診断されたものの、比較的初期で、かなり体力もあるので、
「きちんと治療に取り組めばかなり良くなるだろう」と初診のときに申し上げ
ました。

もともと体力のある方は、病気で体力低下していても、
鍼灸によく反応してくれますし回復が早いです。
基本的には。治療を何回かしていて順調に回復の兆しが見えてくるのですが、
患者さんの養生が悪くて、すぐに治療効果がなくなってしまいます。

潰瘍性大腸炎は大腸の病気なのですが、胃腸の病気は食養生が重要です。
ところがこの方は、「仕事上のつきあい」とかいって、
居酒屋のようなところにお酒を飲みに行くんです。
普通の居酒屋だと胃腸に悪い素材と調理法の食事にお酒です。
当然、治療効果がふっ飛んでしまいます。

わたしはなんども
「治療が無駄になって、病気に悪いからお酒やめたらどうですか?」
ってアドバイスしました。でも「仕事の関係で・・・」とかいって、
やめないんですね。

営業マンであっても、難病指定されている病気にかかっていて、
病気の治療を最優先できないはずはありません。
病気を治すより、お酒を飲みに行きたいという意識優先しているのですね。
それを認めたくないために「仕事の関係でどうしても・・・・」って
言い訳をするわけです。

治療よりもお酒を飲んだり食べた方が重要なんです。
それを認めたくないので、どんな言い訳でもします。
こういう意識では治りません。治らないというより、
積極的に治そうという気がないんですね。
それを認めたくないために言い訳をする。
その根底にはライフスタイルを変えることに抵抗があるんです。

で、こういう方は「鍼治療やっていても治らない・・・」っていう意識が生じ、
治療から脱落していきます。この方も数ヶ月して脱落しました。

ところが、この方よりももっと悪化した状態でも、
劇的な改善をする例も多々あります。
次に書くのは中小企業の社長さんの例です。

年商数十億あって、従業員もそれなりに雇っておられる社長さん、
潰瘍性大腸炎で有名な病院や漢方クリニックに行っても
ほとんど改善しないとかで、当院に来られました。

初診のときは、ほとんど仕事ができない状態でした。
仕事場にいれるのは2~3時間。いても頻繁にトイレにいくので、
まともに仕事ができません。貧血もある。

でもこの社長さんはは治療に積極的でどんどん改善していきました。
ご自身の健康に会社の存続も、社員の生活もかかっているので、必死です。

最初の3ヶ月は週に2回の治療です。治療にきっちり来られました。
食事指導もきっちり守られます。少し良くなってきたときに、
仕事でどうしてもお酒を飲む機会があったのですが、
調子がわるくなったのでキッパリやめました。
食事内容も気をつけるようになりました。

治療開始後、3ヶ月で、出血はほとんどなくなりました。
半年後には排便回数も一日に1~3回。
少しなら居酒屋で出てくるような食事も食べられるようになりました。
仕事も7-8時間くらいはできるようになりました。

出張なんかで調子を崩すこともありますが、大きな出血はほとんどないですし、
あっても治療をすればすぐ戻る程度に回復するようになりました。
鍼治療でここまで回復するとはご本人も思っていなかったようですが、
もともと体力があるかたですし、治療にも積極的なので、
こんな感じで回復してきました。
そろそろ治療間隔をもうちょっとあけてもいいかなと思っています。

こういうふうに、治療に対する意識の差で、軽い症状でも治らない人がいれば、
重い状態でも、どんどん回復する人もいます。ぎっくり腰や風邪なんかとちがい、
慢性病や難病から回復・コントロールできるようになるには
本人の積極的な意識と行動です。
そして最大の障害は、患者さんが生活を変えたくないための「言い訳で」です。

    (2015年03月06日:
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