統合失調症の鍼灸治療~受け入れの条件~

ある種の統合失調症は鍼灸治療で改善することがあります。
幻覚や妄想といった陽性症状や、気力が無くなったり感情が生じにくくなったりする陰性症状を改善・消失させることは不可能ではありません。「不可能ではありません」という消極的表現を使うのは、カゼや怪我の後遺症と違って、「やってみないと分からない」要素が大きいからです。

当院で治療を受けていただくに当たって、以下のような条件を満たしている方に限ります。


1)治そうという意欲がある
治療を続けて治したいという意欲がない方の治療は無理です。その理由は大きく分けて二つあります。ひとつ目は治療が長期に渡り、2~3回では大きな結果が出ないことが大半なので、我慢して治療を続けていきたいという意欲がないと治療が成立しません。もうひとつは、そういう意欲が持てるということが人格が崩壊していないということだからです。人格が崩壊してしまっている方の治療は出来ません(入院治療の対象です)。

2)長期に受診できる
長期にわたる治療ですが、最低でも週一回、急性期の場合は2~3回以上する必要があります。当院は自費治療なので、それだけの治療費を工面できる方でない限り治療の継続は不可能です。本当は安価でできたらと思うのですが、保険の後ろ盾はないですし、一回あたりかなり手間がかかる治療になるので、それなりの対価をいただかないと治療院の経営がなりたちません。

3)精神科での治療を継続する
投薬治療に疑問を持って、医師の指示に従わずに断薬したがる方がよくおられます。薬をたくさん処方されることへの不信感は私としても理解できますが、その場合は納得のいく治療をしていただける精神科医に変えてください。それをも拒否する方には治療できません。ただし体質的にどうしても薬が飲めないという方はご相談ください。

4)生活習慣を変えられる
いままでの経験上、生活習慣とかなり関係があると、私は考えています。特に食生活は重要です。そういう管理がご自身でできるか、あるいは管理して下さるご家族がいるかが前提になります。

5)指導を守る
医師の指導や当院でのアドバイスを守っていただかないと、治療は成立しません。

とりあえずの思いつくままにいくつか上げてみました。上記の条件を満たせる方は、おそらく統合失調症の方の中でも初期かつごく少数だと思いますが、これらだけでも満たせない方には、外来での鍼灸治療は不可能です。
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