治療の前提

中国医学では、人間の健康は、

生まれ持っての元気
生活習慣に由来する元気

この二者が重要と考えます。

前者を「体質」、後者を「体調」と考えてもいいでしょう。
それで、患者さんが訴える治したい病気・症状は、

体質と体調が生み出す。
病気・症状は体質と症状の結果である。

と考えます。
そこで、治療は、「体質の改善」と「体調の改善」に、
重点を置くのが中国医学本来の治療なのです。
治療を受けているけど、症状がなかなか好転しない・・・
その大きな原因が体質と体調の改善の治療という観点が、
抜けていることが多いからです。

ここで、
「体質」とは「生まれ持っての生命力」、
「体調」とは「生活習慣に由来する生命力」、
と、イメージするといいでしょう。生命力を生み出す基本は、
栄養分を消化・吸収・代謝してエネルギーを取り出す、
老廃物を排出させる能力です。生まれ持っての生命力を
中国医学では「先天の気」と呼んでいます。
体質由来の元気です。
先天の気は

親から受け継いだもの、
成人するまでの人生で培われた体力・元気

からなります。
それに対して、
生活習慣によって左右される生命力を、
「後天の気」と呼んでいます。
後天の気は、

何を食べているか、
どのような仕事をしているか、
どのような生活習慣を送っているか、

によって、大きく変わってきます。
中国医学の治療は、「先天の気」と「後天の気」両者の治療の
二本立てで行うのが基本です。

ところが、現在行われている現代中医学は、主に後天の気の変調、
つまり生活習慣に由来する生命力の変調にアプローチするような
体系になっています。人が持っている本来の元気にアプローチする
ような体系には、あまりなっていません。

当院が属している中華伝承医学会のベーネグループは、
この部分のアプローチを重要視しています。口伝によって代々伝えられてきた、
生まれ持っての生命力(体質)と、生活習慣に由来する生命力(体調)
両者にいかにアプローチしていくかという体系になっています。

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