四診とリスク回避

四診は、中国医学の診察法としてだけでなく、現在行っている治療が、うまくいっているかどうかをリアルタイムに診る方法でもあります。

治療にあたって、毎回患者さんのからだを四診(診察)し、治療方針を立てます。鍼灸の場合、どの経穴にどのように鍼を打って、四診した部分をどのように変えるかを意識して治療します。治療して予測どおりの反応を示せば、治療が正しいわけですし、予測どおりにいかなければ、治療が間違っているか、ピントがはずれているわけです。鍼灸の場合、1本、1本それを確かめて治療を進めていくことができます。

このように治療を進めるのは治療の失敗を極力防ぐためです。逆にいいますと、四診さえしないで治療するのは、バクチと同じです。

漢方薬や鍼灸は安全で体にいいという考えを、一般の人だけでなく専門家でも持っておられる方がいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。間違った使い方(=誤治)をすれば、身体を悪くします。治療技術が高くなればなるほど、意図的に健康を害する技術も高くなります。治療家の目的は、武術家のように相手を殺すことではありませんが、誤治する可能性はどの治療家にもあります。それをできる限り回避するための方法が四診です。

四診は中国医学の治療家にとって最低限必要な技術です。

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